アナログ賛歌

物理的に目の前に存在する銀の粒。

これを感光させ、化学薬品で現像しネガを作る。

そしてそのネガを元に銀の粒子を塗布した紙(印画紙)を使い、透過光により投影し化学薬品でまた現像、定着させる。

水洗により薬品を洗い流し、乾燥させ、綺麗に保管する。

というのが暗室でのプリントの一連の流れなのですが、このような行為は時代遅れだと言われています。


目に見えない電気信号によって画像が数値化され、煌々と光るモニターへ再生するデジタル写真。

早くて便利。そんなレトルトやファストフードのような食べ物と違い、出汁を取るところから始め、丁寧に作り上げてく料理を食べた方が心身共に良いはずでしょう。

食べてるものが体の一部に変わる、こういったことを考えると、目にする(取り入れる)写真は銀塩写真の方が思考的にはとても健康かと思われるんです。

デジタル写真(ファストフード)が悪いとは言いません。

たまには食べたくなりますし、時間が無い時には非常に便利ですし。

仕事で撮る写真は95%がデジタルです。

ただですね、銀塩(素材から選んで丁寧に作る)しかなかった頃に写真の世界に入り込んでしまったので、まだまだ捨てることなんてできないんですよ。



目の前にある[物理的であり確かなモノ]に触れていたいんです。




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Photographer Yu Kamohara

写真家 蒲原 裕 朧写真ライフ 確固たる信念を持ち 表現を曖昧に

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